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薬草
■「話題になった神秘な生薬 2」

牛黄(牛黄)

人の胆石は病気だが、動物の胆石は救急薬

 熊胆、鯉胆は熊や鯉の胆汁で、眼病などによく用いられるが、はたして胆石はどうだろうか?。

 ヒトの胆石は上腹部の発作痛や黄疸などの原因となるものだが、不思議なことに動物の胆石は、ヒトの苦痛を取り除いてくれる貴重な漢方薬となる。牛黄は牛、馬宝は馬、猴棗は猿、狗宝は犬の胆石で、いずれも熱を冷ます作用がある。量が少ない分、それぞれ貴重薬となっている。

 なかでも牛黄の効能効果が優れ、漢方医学の古典『神農本草経』には上品の薬とされている。現代の研究によって牛黄の鎮静、解熱、強心、降圧、利胆、肝臓保護、血中脂質減少、免疫増強、抗酸化などの作用がゾクゾクと判明した。

 現在、牛黄を主成分とする牛黄清心丸、牛黄降圧丸は日本でも入手できる。心臓病や高血圧などに用いられている。また、日本ではまだ販売されていないが、安宮牛黄丸という薬があり、伝染病や脳卒中に伴う高熱や意識障害、けいれんなどの症状に特に有効である。漢方の救急薬として中国では知らぬ人がないくらい有名な処方である。子供の高熱による脳病や痙攣に即効性がある上、副作用の心配がまったくない。

 天然牛黄は昔から使用されているが、近年人工牛黄が開発されて、多大な研究成果をあげている。それによると、人工牛黄は鎮静、安眠、解熱、強心作用が天然牛黄よりも強いという。従って現在牛黄が含まれている製品は人工牛黄が頻繁に使用されている。

 


■「身近な薬草.2」

咳や痰、便秘にも効く「梨」

 秋の訪れとともに、中国では薬局の店頭に梨でつくった薬がお目見えする。たとえば洋梨に似た莱陽梨(山東省莱陽で取れる梨)をつぶしてゼリー状にしたものは、肺を潤す作用があり、咳や切れにくい痰に効果がある。

 空気が乾燥してくる秋は、ノドの乾燥感や痛み、痰がからむといった症状を訴える人が増えてくる。このような症状に対しては、麦門冬湯や清燥救肺湯のような漢方薬が一般的に用いられるが、旬の梨にも口やノドを潤す作用があるので、熱性病の回復期などに用いられる。梨の汁、クワイの根の汁、葦根の汁、麦門冬の汁、レンコンの汁からなる五汁飲という処方も有名である。

 唐の黄帝、武宗は日頃から気分のイラつきが強く、さまざまな薬を試してみたが効果がなかった。これを伝え聞いたある道士が、梨を処方して黄帝に献上したところ、みごとに治ったという伝説がある。これは梨の鎮静作用(凉心という)を利用したものである。

 梨には利尿作用や通便作用もあるので、便秘で兎のようなコロコロの便があるときに用いると良い。また、薄くスライスした梨をヤケドの傷口に貼ると、回復を早める効果もある。さらに梨には酒毒を解消する作用があるので、飲み過ぎの時のデザートにはうってつけである。

 上海中医薬大学の研究報告によると、梨の汁に、ニラの汁、牛乳、生姜の汁、蓮根の汁を併せたものは噎膈に効果があるという。噎膈は、現在の食道ガンや食道炎、食道けいれんによる嚥下困難に相当する。